Backblaze社のHDD故障率2018年3Qレポート

先日、クラウドストレージ運営会社のBackblazeが定期的に発表しているHDD故障率のデータの2018年3Qデータが発表されたので表を文字起こししてみました。2018年3Qデータ(2018年7月1日~9月30日)までの範囲です。(何故か表が画像で検索がめちゃくちゃしづらいので文字に起こしています。

前回の表から並び順が変わっていて比較しづらいです…というか毎回並び順を変えるのやめてほしいですね…

メーカー モデル 容量 ドライブ数 稼働日数 故障台数 故障率
HGST HUH721212ALN604 12TB 79 6,320 0 0.00%
Seagate ST12000NM0007 12TB 25,101 2,210,476 78 1.29%
Seagate ST10000NM0086 10TB 2,33. 11,2,240 3 0.98%
HGST HUH728080ALE600 8TB 1,045 95,108 1 0.38%
Seagate ST8000DM002 8TB 9,883 909,387 22 0.88%
Seagate ST8000NM0055 8TB 14,384 1,323,924 35 0.96%
Seagate ST6000DX000 6TB 1,523 157,334 8 1.86%
WDC WD60EFRX 6TB 383 39,374 5 4.64%
Toshiba MD04ABA500V 5TB 45 5,140 0 0.00%
HGST HMS5C4040ALE640 4TB 4,706 434,134 4 0.34%
HGST HMS5C4040BLE640 4TB 14,664 1,368,030 10 0.27%
HGST HDS5C4040ALE630 4TB 67 6,657 0 0.00%
Seagate ST4000DM000 4TB 24,308 2,368,090 148 2.28%
Toshiba MD04ABA400V 4TB 146 13,432 0 0.00%
WDC WD40EFRX 4TB 46 4,232 0 0.00%
合計 97,600 9,052,858 314 1.27%

今回からWCDの3TBモデル「WD30EFRX」が全て撤去されたようです。ラックの密度が低くてストレージメーカー的には嬉しくない感じみたいです。

この表からワースト3は以下の通りでした。

  • 1位:4.64%、WDC、WD60EFRX (この機種は毎回ランクインしてて本当によくないですね…
  • 2位:2.28%、Seagete、ST4000DM000(この機種もワースト常連です
  • 3位:1.86%、Seagate、ST6000DX000

どのメーカーも壊れる時は壊れるという感じですかね…?WDCのRED系列のHDDの異常な故障率とある意味安定のSeagateって感じです。HGSTがやはり安全性が高いみたいです。

全体的に12TB~8TBのHDDはパフォーマンスが良いとのことでした。

2013年4月~2018年9月までの全期間の統計

合わせて上記期間で45台以上稼働していた全てのドライブのチャートは以下の通りです。

メーカー モデル 容量 ドライブ数 稼働日数 故障台数 年間故障率 最小故障率? 最大故障率?
HGST HUH721212ALN604 12TB 79 6,320 0 0.00% 0.0% 21.3%
Seagate ST12000NM0007 12TB 25,101 5,636,106 187 1.21% 1.0% 1.4%
Seagate ST10000NM0086 10TB 1,220 457,675 6 0.48% 0.2% 1.0%
HGST HUH728080ALE600 8TB 1,045 327,790 10 0.98% 0.5% 1.8%
Seagate ST8000DM002 8TB 9,883 7,304,504 202 1.01% 0.9% 1.2%
Seagate ST8000NM0055 8TB 14,384 6,603,488 176 0.97% 0.8% 1.1%
Seagate ST6000DX000 6TB 1,523 2,381,808 70 1.07% 0.8% 1.4%
WDC WD60EFRX 6TB 383 619,135 70 4.13% 3.2% 5.2%
Toshiba MD04ABA500V 5TB 45 58,590 2 1.25% 0.2% 4.5%
HGST HDS5C4040ALE630 4TB 4,706 10,194,690 140 0.50% 0.4% 0.6%
HGST HMS5C4040ALE640 4TB 14,664 13,553,305 172 0.46% 0.4% 0.5%
HGST HMS5C4040BLE640 4TB 67 4,497,542 95 0.77% 0.7% 0.8%
Toshiba MD04ABA400V 4TB 24,308 43,092,021 33,317 2.81% 2.7% 2.9%
Seagate ST4000DM000 4TB 146 181,627 4 0.80% 0.2% 2.1%
WDC WD40EFRX 4TB 46 75,717 4 1.93% 0.5% 4.9%
合計 97,600 95,035,318 4,455 1.71%

ちょっと「年間故障率(Annualized Failure Rate)「最小故障率・最大故障率(Confidence Interval Low/High)」の意味がよくわからなかったです。数値が大きいほどよく壊れて小さい程壊れないのは間違いないです。故障率も計算もちょっと謎です。

数値上は相変わらずWDCがヤバいです。Seagateも若干ヤバいですが、WDCのコンシューマー向けにREDモデルといわれているモデルが壊れまくっていますす。確かにネットでも即壊れたなんて意見を見たことがあります。

購入候補

で、以前からソフト開発用の自分のデスクトップPCに換装したいHDDを調べていたのですが、求める条件はこんな感じで調べていました。

  • デスクトップで使う
  • 大容量ゲームを複数置いておく
  • 7200rmp
  • 高耐久だったらいいな

で、選んだのがWDのデスクトップ向けハイエンドHDDの通称Blackモデルです。2019年5月時点で4TB, 6TBが買いやすい価格になっています。

次は、WDのGoldモデル、エンタープライズ向けの技術が入ってるらしい。24時間稼働を想定して作られたデータセンター向けモデルらしいです。大きいランダムデータを読むのに適していると記述がありました。まぁ体感できるレベルじゃないので安定度が高いならデスクトップで使っても全くないと思います。

期待のHGSTですが7200回転モデルで現実的なものがもう売っていないみたいです。残念。。

Seagateは検討していません。

関連リンク

過去のHDD故障率のまとめです。

2018年2Qの故障率は以下の通り

https://takachan.hatenablog.com/entry/2019/05/11/161420

2018年1Qの故障率は以下の通り

https://takachan.hatenablog.com/entry/2019/05/09/232453

2017年4Q + 通年故障率は以下の通り

https://takachan.hatenablog.com/entry/2018/04/27/012849

2017年3Qの故障率は以下の通り。

http://takachan.hatenablog.com/entry/2017/11/26/004830

2017年2Qの故障率は以下の通り。

http://takachan.hatenablog.com/entry/2017/11/21/022439