Backblaze社のHDD故障率2017年3Qレポート

先日、クラウドストレージ運営会社のBackblazeが定期的に発表しているHDD故障率のデータの2Qデータの表を文字起こししたのですが、既に3Qデータが発表されていたみたいなのであたらめて表を文字に起こしてみました。3Qデータなので2017年7月~9月までのデータです。

稼働期間が5万時間に到達しない製品はデータ量不足で参考値らしいです。(青地で表記)、目だって故障率が高いものは赤字で表記してます。

メーカー モデル 容量 ドライブ数 稼働期間 故障台数 故障率
WDC WD30EFRX 3TB 180 29,927 1 1.22%
HGST HMS5C4040ALE640 4TB 6639 720,083 9 0.46%
HGST HMS5C4040BLE640 4TB 15,047 1,419590 14 0.36%
HGST HDS5C4040ALE630 4TB 2,490 249,536 4 0.59%
Seagate ST4000DM000 4TB 33,510 3,152,524 283 3.28%
Seagate ST4000DM001 4TB 400 36,783 19 18.85%
Seagate ST4000DX000 4TB 145 14,083 12 31.10%
Toshiba MD04ABA400V 4TB 146 13,427 0 0%
WDC WD40EFRX 4TB 46 4,232 0 0%
Toshiba MD04ABA500V 5TB 45 4,140 0 0%
Seagate ST6000DX000 6TB 1,882 173,261 2 0.42%
WDC WD60EFRX 6TB 441 40,642 2 1.8%
HGST HUH728080ALE600 8TB 45 4,140 0 0%
Seagate ST8000DM002 8TB 9,879 908,297 18 0.72%
Seagate ST8000NM0055 8TB 14,404 982,738 28 1.04%
Seagate ST10000NM0086 10TB 1,220 12,500 0 0%
Seagate ST12000NM0007 12TB 20 500 0 0%

前回からの数値の推移

せかっくなので前回2Qからどう値が変化したのかも載せておきます。

メーカー モデル 容量 故障率2Q 故障率3Q
WDC WD30EFRX 3TB 1.21% 1.22%
HGST HMS5C4040ALE640 4TB 0.33% 0.46%
HGST HMS5C4040BLE640 4TB 0.55% 0.36%
HGST HDS5C4040ALE630 4TB 0.15% 0.59%
Seagate ST4000DM000 4TB 3.25% 3.28%
Seagate ST4000DM001 4TB 30.43% 18.85%
Seagate ST4000DX000 4TB 31.58% 31.10%
Toshiba MD04ABA400V 4TB 0% 0%
WDC WD40EFRX 4TB n/a 0%
Toshiba MD04ABA500V 5TB 0% 0%
Seagate ST6000DX000 6TB 1.49% 0.42%
WDC WD60EFRX 6TB 0% 1.8%
HGST HUH728080ALE600 8TB 0% 0%
Seagate ST8000DM002 8TB 0.98% 0.72%
Seagate ST8000NM0055 8TB 1.55% 1.04%
Seagate ST10000NM0086 10TB n/a 0%
Seagate ST12000NM0007 12TB n/a 0%

Seagateさん、、、この異常な数字は一体何なんでしょうか。コンシューマー用のHDDを364日24時間稼働のNASに使ったからって事だったとしても異様さが際立ちますね。まぁNAS用をデスクトップのブート用に入れたり、デスクトップ用をNASに使用すると思わぬトラブルやパフォーマンスに影響出るといいますが…(処理リトライをHDDがやるかRAIDコントローラーに任せるかとか、振動制御とかヘッドの位置決めとかのファームのチューンが違うとかいろいろあるらしいです。

デスクトップのスタンダートはWDのBlueだそうです。ハイ。

購入候補

で、まだ調子の悪いメインPCのHDD買い替えてないのですが、リサーチした中でよさそうなHDDを以下に貼っておきます。一応選定の上k年は

  • デスクトップで使う
  • 大容量ゲームを置いておく
  • 7200rmp
  • 高耐久だったらいいな

で、ピックアップしたのがこれら。↓↓↓

WDの4TBのGoldモデル、エンタープライズ向けの技術が入ってるらしい。24時間稼働を想定して作られたデータセンター向けモデルらしいです。大きいランダムデータを読むのに適していると記述がありました。いきなりNAS向けですが、、、

WD HDD 内蔵ハードディスク 3.5インチ 4TB WD Gold WD4002FYYZ/SATA3.0/3年保証

WD HDD 内蔵ハードディスク 3.5インチ 4TB WD Gold WD4002FYYZ/SATA3.0/3年保証

次に、WDの4TBモデルのBlack版、こっちはゲーム向けデスクトップPCの上で稼働を想定したHDD、転送速度が割と早いらしいです。自分の求める要素にはど真ん中かと思います。

HGST製のちょっと古い3TBのモデル。稼働の安定性は高いらしい。(あくまでらしい、64MBキャッシュが古さを感じるポイントかと思います。これより大きい容量のはBMS動作といってカコッ、、、カコッという音が数秒ごとに1回発生するらしいです(?)デスクトップPCが近くにあると気になって発狂するかも?

リンク

2017年4Qと年間まとめのリンクは以下の通りです。

takachan.hatenablog.com

2Qのリンクは以下から確認できます。

takachan.hatenablog.com