Backblaze社のHDD故障率2017年4Qレポート + 年間まとめ

先日、クラウドストレージ運営会社のBackblazeが定期的に発表しているHDD故障率のデータの2Qデータの表を文字起こししたのですが、既に4Qデータと2017年の年間のまとめが発表されていたみたいなのであたらめて表を文字に起こしてみました。4Qデータは2017年10月~12月までのデータです。

いつも通り、稼働期間が5万時間に到達しない製品はデータ量不足で参考値らしいです。(青地で表記)、目だって故障率が高いものは赤字で表記してます。

メーカー モデル 容量 ドライブ数 稼働期間 故障台数 故障率
Seagate ST12000NM0007 12TB 7220 308,864 17 2.01%
Seagate ST10000NM0086 10TB 1,220 110,957 3 0.99%
HGST HUH728080ALE600 8TB 45 4420 0 0%
Seagate ST8000DM002 8TB 9,886 901,785 28 1.33%
Seagate ST8000NM0055 8TB 14,394 1313,506 44 1.22%
WDC WD60EFRX 6TB 437 39,856 4 3.66%
Seagate ST6000DX000 6TB 1,881 172,266 1 0.21%
Toshiba MD04ABA500V 5TB 45 4,050 0 0%
HGST HDS5C4040ALE630 4TB 2,391 227,708 2 0.32%
HGST HMS5C4040ALE640 4TB 6032 587,667 3 0.19%
HGST HMS5C4040BLE640 4TB 14,797 1,369,721 17 0.45%
Toshiba MD04ABA400V 4TB 146 13,095 0 0%
Seagate ST4000DM000 4TB 32,070 2,969,705 235 2.89%
Seagate ST4000DM001 4TB 392 36,506 9 9.00%
Seagate ST4000DM005 4TB 60 1,255 1 29.08%
WDC WD40EFRX 4TB 45 4,113 1 8.87%
WDC WD30EFRX 3TB 180 29,927 1 1.22%
合計 91,243 8,081,674 365 1.65%

前回からの数値の推移

せかっくなので前回2Qから4Qまでで、どう値が変化したのかも載せておきます。

メーカー モデル 容量 故障率2Q 故障率3Q 故障率4Q
WDC WD30EFRX 3TB 1.21% 1.22% 1.22%
HGST HMS5C4040ALE640 4TB 0.33% 0.46% 0.19%
HGST HMS5C4040BLE640 4TB 0.55% 0.36% 0.45%
HGST HDS5C4040ALE630 4TB 0.15% 0.59% 0.32%
Seagate ST4000DM000 4TB 3.25% 3.28% 2.89%
Seagate ST4000DM001 4TB 30.43% 18.85% 9.00%
Seagate ST4000DX000 4TB 31.58% 31.10% 29.08%
Toshiba MD04ABA400V 4TB 0% 0% 0%
WDC WD40EFRX 4TB n/a 0% 8.87%
Toshiba MD04ABA500V 5TB 0% 0% 0%
Seagate ST6000DX000 6TB 1.49% 0.42% 0.21%
WDC WD60EFRX 6TB 0% 1.8% 3.66%
HGST HUH728080ALE600 8TB 0% 0% 0%
Seagate ST8000DM002 8TB 0.98% 0.72% 1.33%
Seagate ST8000NM0055 8TB 1.55% 1.04% 1.22%
Seagate ST10000NM0086 10TB n/a 0% 0.99%
Seagate ST12000NM0007 12TB n/a 0% 2.01%

いやぁ、、、一部のSeagete製品の圧倒的な故障率やばいですね。明らかに地雷だとわかります。しかも傾向が変わってないですね。

数字は、たまたまロットが・・・というよりは、製品の特性としてみて大丈夫だと思います。

2017年の年間故障率

以下は2017年の年間故障率まとめになります。

メーカー モデル 容量 稼働期間 故障台数 故障率
Seagate ST12000NM0007 12TB 294,924 17 2.10%
Seagate ST10000NM0086 10TB 121,017 3 0.90%
HGST HUH728080ALE600 8TB 47,483 2 1.54%
Seagate ST8000DM002 8TB 4,579,774 138 1.10%
Seagate ST8000NM0055 8TB 2,636,788 89 1.23%
Seagate ST6000DX000 6TB 1,882,520 57 1.11%
WDC WD60EFRX 6TB 499,533 62 5.8%
Toshiba MD04ABA500V 5TB 46,170 2 1.58%
HGST HMS5C4040BLE640 4TB 9,394,769 136 0.53%
HGST HDS5C4040ALE630 4TB 4,280,569 93 0.79%
Seagate ST4000DM000 4TB 35,168,535 2,850 2.96%
Seagate ST4000DM001 4TB 78,503 33 15.34%
Seagate ST4000DM005 4TB 1,255 1 29.08%
Toshiba MD04ABA400V 4TB 141,381 4 2.31%
WDC WD40EFRX 4TB 63,127 4 2.31%
HGST HMS5C4040ALE640 4TB 8,797,680 130 0.54%
WDC WD30EFRX 3TB 1,233,586 171 5.06%
合計 69,267,614 3,792 2.00%

あー・・・なんというか、Seageteはデータが大事なら絶対使わない、WDCも産廃寸前という感じですね。

少しくらい確認してから出荷してほしいものです。

ということで、数字だけ見た年間のまとめですが

  • SeageteとWDは地雷
  • HGSTは安定

でした。

購入候補

で、以前からソフト開発用の自分のデスクトップPCに換装したいHDDを調べていたのですが、求める条件はこんな感じで調べていました。

  • デスクトップで使う
  • 大容量ゲームを置いておく
  • 7200rmp
  • 高耐久だったらいいな

で、ピックアップしたのがこれら。↓↓↓

WDのデスクトップ向けハイエンドHDDの通称Blackモデルの5TB版です。2018年4月時点で4TB版と値段が同じなのでどうせなら5TB版

次は、WDの4TBのGoldモデル、エンタープライズ向けの技術が入ってるらしい。24時間稼働を想定して作られたデータセンター向けモデルらしいです。大きいランダムデータを読むのに適していると記述がありました。まぁ体感できるレベルじゃないので安定度が高いならデスクトップで使っても全くないと思います。

WD HDD 内蔵ハードディスク 3.5インチ 4TB WD Gold WD4002FYYZ/SATA3.0/3年保証

WD HDD 内蔵ハードディスク 3.5インチ 4TB WD Gold WD4002FYYZ/SATA3.0/3年保証

HGST製のちょっと古い3TBのモデル。は、EOLになっちゃったのでもう買えません。残念。まぁキャッシュが少し小さいので今や時代遅れでしたが。

で、新しいモデルです。NAD用なので2台セットとかあるみたいです。が、もちろん1台でも販売しています。もしかしたら駆動中にカコッ・・・カコッというメディアスキャン機能が付いていてデスクトップだと爆音かもしれないので店頭で確認できればいいのですが…

最後はWDのREDモデル。6Tから窒素封入となっている最上位モデルです。個人で使うには若干値段が高いですが、安定性は非常に高いと聞いています。

WD HDD 内蔵ハードディスク 3.5インチ 8TB WD Red NAS用 WD80EFZX 5400rpm 3年保証

WD HDD 内蔵ハードディスク 3.5インチ 8TB WD Red NAS用 WD80EFZX 5400rpm 3年保証

関連リンク

過去のHDD故障率のまとめです。

2017年3Qの故障率は以下の通り。

takachan.hatenablog.com

2017年2Qの故障率は以下の通り。

takachan.hatenablog.com