Backblaze社のHDD故障率2017年2Qレポート

最近デスクトップPCのHDDの調子が悪くなり、カコンと音がするとそれ以降アクセス速度が10分の1くらいに低下する、いかにも壊れる寸前の動きをしていました。

なので、3.5インチ内蔵HDDのリプレースを考えていたのですが、故障率が低いものがいいと考えていろいろ調べていました。その時ちょうど、クラウドストレージ運営会社のBackblazeが定期的に発表しているHDD故障率のデータを参考にしていたのですが、表が画像だけしかなかったので文字に起こしてみました。2017年2Qのデータという事なので、2017年4月~6月のデータです。

メーカー モデル 容量 ドライブ数 稼働期間 故障台数 故障率
HGST HDS5C3030ALA630 3TB 1,735 255,180 3 0.43%
HGST HMS5C4040ALE640 4TB 8,570 776,072 7 0.33%
HGST HMS5C4040BLE640 4TB 16,168 1,405,418 21 0.55%
HGST HDS5C4040ALE630 4TB 2,623 238,732 1 0.15%
HGST HUH728080ALE600 8TB 45 213 0 0%
Seagate ST4000DM000 4TB 34,412 3,134,401 279 3.25%
Seagate ST4000DM001 4TB 400 5,998 5 30.43%
Seagate ST4000DX000 4TB 157 15,023 13 31.58%
Seagate ST6000DX000 6TB 1,884 171,677 7 1.49%
Seagate ST8000DM002 8TB 9,870 897,916 24 0.98%
Seagate ST8000NM0055 8TB 6,054 330,217 14 1.55%
Toshiba DT01ACA300 3TB 40 3807 0 0%
Toshiba MD04ABA400V 4TB 146 13,286 0 0%
Toshiba MD04ABA500V 5TB 45 4,095 0 0%
WDC WD30EFRX 3TB 513 60,414 2 1.21%
WDC WD40FERX 4TB 46 4,186 0 0%
WDC WD60EFRX 6TB 443 40,313 0 0%

表の見方ですが、稼働期間が5万以下は十分な稼働時間が取れていないため、参考地だそうです。

Seagate壊れすぎ問題

電気製品って最初は壊れやすくて、だんだん安定してきて、最後寿命で壊れ始めるという「バスタブ曲線」を描く事が多いのですが、初期段階で故障率30%越えってちょっと尋常じゃないですね。稼働時間が5万時間以下は参考地といえ、買って取り付けたら30%以上の確率で壊れるとか物売るレベルじゃないですね。間違いなく買うべきではありません。(とは言ってもNAS向けじゃないものをNASで使ってるからこういうことになるとHGSTは言っているようです。自分の見立てではよくわからなかったのですがこれらって、デスクトップ向けのモデルなんですかね?

とは言っても、ST4000DM001もST6000DX000も大して売ってないので被害にあうこともないと思いますが…

故障率30%越えてるのになんつー値段で売ってるんでしょうね、このハードディスク。12万ですって。えぇ…

じゃあおすすめはどれ?

このデータの中でHDDに故障率の低さを求めるならHGSTしかないと思います。有効なデータが取れている中でも他メーカーよりだいぶ故障率が低いです。普通に買って早期に壊れる確率が0.5%以下なら特に安心できそうです。

HDS5C4040ALE630、HMS5C4040BLE640、HMS5C4040ALE640は時期によって違う?ようですが、市販されてるのだとこれですかね?どの型番かまではわからないですが故障率もそうですがスペックも微妙に違うみたいです。まぁこれも手に入らないですが、、、

時点でSeagateのST8000DM002ですがこれももう売ってないですね。プレミアがついて6万以上って、、、SeagateのHDDに不信感がある中で6万出す勇気は出ないですね。

8tb 256?MBキャッシュ7200rpm 3.5デスクトップsata-st8000dm002

8tb 256?MBキャッシュ7200rpm 3.5デスクトップsata-st8000dm002

あとは、WDのWD30EFRXですかね?こっちは逆に普通に売ってるので手に入れやすいと思います。

WD HDD 内蔵ハードディスク 3.5インチ 3TB WD Red NAS用 WD30EFRX 5400rpm 3年保証

WD HDD 内蔵ハードディスク 3.5インチ 3TB WD Red NAS用 WD30EFRX 5400rpm 3年保証

まとめ

表をまとめると

  • メーカー別故障率

    • HGST : 0.5%
    • WD : 1.0%
    • Seagate : 1.5% (~30%以上)
  • 総評

    • Seagateは論外 = 後から型番丸ごと、とんでもない不良率が発覚して震える可能性あり
    • WDは信頼性は普通
    • HGSTは信頼性抜群
      • 但し音がうるさいらしい → 4GBモデル以上でカリッ、カリッというBMS(BackgroundMediaScan)の定周期音あり?

まぁ、あまりに評判がおかしくなければメーカーごとに大体0.5%~1.5%くらいです。(ゴミ製品を妻化されない限り。)ある程度の不良率は仕方ないので、発送時の梱包の追加の有無や、保証、ショップの初期不良の返品などをよく確認しましょうというのが結論ですかね?

以前、東芝の6TのHDD買ったら起動した瞬間、キュリキュリキュリ~ブィーーーーーーンキャーーーーー!!!って音がして速攻で返品した覚えがあります。まぁそういう事もありますよね…

そうそう。これです。最悪でした。発売日が古いと倉庫で何年も眠ってるものが送られてくるパターンもあるんでしょうか?

購入候補

で、まぁここからは個人的な話なのですが、色々調べた結果、リプレースするのにメーカーはWDかHGSTでゲーム保存用のHDDならこれかなというのをピックアップしてみました。

WDの4TBのGoldモデル、エンタープライズ向けの技術が入ってるらしい。24時間稼働を想定して作られたデータセンター向けモデルらしいです。大きいランダムデータを読むのに適していると記述がありました。

WD HDD 内蔵ハードディスク 3.5インチ 4TB WD Gold WD4002FYYZ/SATA3.0/3年保証

WD HDD 内蔵ハードディスク 3.5インチ 4TB WD Gold WD4002FYYZ/SATA3.0/3年保証

次に、WDの4TBモデルのBlack版、こっちはゲーム向けデスクトップPCの上で稼働を想定したHDD、転送速度が割と早いらしいです。

HGST製のちょっと古い3TBのモデル。稼働の安定性は高いらしい。(あくまでらしい、64MBキャッシュが古さを感じるポイントかと

正直ゲームだけで3T以上とかどうやったら使い切れるんだと思ってますが、最安だとWDの4TのHDDが1万円切ってるので、こういった高価格帯のモデルを選ぶときは故障率、転送速度、安定性などの付加機能とお財布の状況と相談ですね。

関連リンク

2017年年4Qと年間レポートは以下の通りです。

takachan.hatenablog.com

2017年3Qのレポートを以下にまとめています。

takachan.hatenablog.com