リレーションシップ駆動要件分析 - RDRA

RDRA([ラ|ル]ドラ)っていう要件定義メソッドの話です。基本的にUMLを使って要求をモデルベースで分析してシステム要件化していきましょうねという手法の話です。ちなみに「RDRA」をgoogle先生に問い合わせてみると…

検索結果は「RDRA」で530,000件、「リレーションシップ駆動要件分析」で31,900件と割と寒い結果になっています。(2014年9月の時点)

なんでこんな事言い始めたのかというと以前ってタイトルで本が出てたのですが最近新しい版が名前を変えて出ててたからです。それがこの「モデルベース要件定義テクニック」。

モデルベース要件定義テクニック

モデルベース要件定義テクニック

古いほうは「顧客の要求を確実に仕様にできる要件定義マニュアル」。

顧客の要求を確実に仕様にできる要件定義マニュアル

顧客の要求を確実に仕様にできる要件定義マニュアル

旧版とタイトルが変わったせいか、内容はほぼ9割同じですが、2版が出ててるよという情報が出てきません。もう古いほうは(ジュンク堂池袋店の本棚には)置いていませんでしたが、間違えて古い方を買ってしまうと非常に残念なんで記録しておこうかなと思います。

新しい版のほうが記述が細かくなっている & 既存システムの分析にも適用する項が増えているので新しいほうを買うのがお勧めです。

この本の肝心の内容ですが、システムの価値を明らかにして文書化しましょうから始まります。それって文章化されることが稀ですよね。これが無いとみんなの心の中にあるシステム作りますになって非常につらい目にあいます。なので、内容と自分のコンテキストが合えば非常に強いかと思います。

ただ請負の受託開発じゃあちょっと…かもしれませんね。これから開発するシステムの価値は顧客が十分語っているのでさっさと機能と外部仕様抽出したいところです(なにベンダーが勝手に語ってんの的なね…)。

この分野は書籍に頼ろうとしても「要件定義」とか「要求定義」だとかもう言葉から揺れてるし内容も本によって千差万別なんで本当に困ります。(そうは言っても作るものを明らかにする事には変わらないと思いますが)この内容を踏襲して理解の浅いモデルを要件定義書に書いた場合後工程が混乱するだけという事にもなりそうですから結構上級者向けテクニックかもしれませんね。